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執筆者の写真大分 学園

明日は〖中高一貫校対策模試〗~と中学受験の注意事項~

明日は公園通り校で10:00~〖中高一貫校対策模試〗が行われます。

大分県では豊府中学を受験する生徒さんを対象としている、合格判定つきの模試です。

【理数系教科】の〖検査Ⅰ〗【文系教科】の〖検査Ⅱ〗を各45分実施します。



大分学園からは毎年のように豊府中学合格者が出ています。

大手学習塾のように「全員受験・大量合格」を目指しているわけではなく、大分学園では「行きたい人が、自分の意志で受験する」場合のみ、受験クラスを設けて対策授業を行うシステムになっているため、合格者数は少ないながら、昨年の合格率は100%でした。


「受かっても行かないけれど、力試しでやるだけやってみたい」という「お試し受験」も、大抵が何の力試しにもならない傾向があるので、できれば避けたいところです。

受験で試さなくても、小学校のテストの成績を見れば、数か月後に中学でどのくらいやれるのかは想定できます。

そして、クラスメイト同士で「計算が早い人」「習ってない漢字をたくさん知ってる人」「宇宙に関する知識がやたらと深い人」など、ある程度お互いの実力はわかっているはずです。

小学校で「自分のクラスに自分より頭のいい人が3~5人いる」くらいの認識ならば、1学年300人規模の市立中学で30~50位相当でしょう。

そこからの努力と成長でトップ争いに加わるチャンスはあると思います。

100点以外の点数を取ることの方が少ないような人なら中学でトップを狙えますが、中にはたった2~3年で「あの人は今…」と語られる存在になる場合もあるので、油断は禁物です。


一方で、受験せずに地元の市立中学に進んだ生徒さんが継続通塾して高校受験で上位校に進むケースも多々あり、それぞれが学校生活を楽しんでいる姿を見ているので、筆者である私(文系アラフォー)は、本人に行く気が無いのに無理やり受験させることには、これまでも、これからも断固反対派です。


受験する意志を持った生徒さんには「行った先で活躍できるくらいの成績で合格すること」を目標としてもらいます。

どんな集団であれ、最下位グループになるとモチベーションが下がり、抜け出せない負のスパイラルが待っていることが往々にしてあります。

ギリギリで合格したとして、一貫校の場合はその先の6年間、ずっと劣等感にさいなまれる危険があるので、大分学園での受験対策ではそうならないための準備をしていきます。


ちなみに豊府中学の入試方式では〔国語力のある受験者〕が圧倒的に有利です。

なぜなら、まず、全てにおいて問題文が長いです。

私の話も(文章も会話も)大概長いという自覚はありますが(苦笑)算数の問題でそこまで長い話が必要なのかと、こんな私でも本音では疑問を抱いているくらい長い長い前振りを持ってくる傾向があります。

また、解答欄では「その回答に至った理由」を説明する必要があります。答えは出るけれど、流れを言葉で説明できないとなると、大きく減点されます。


ですから、普段から文章の読み書きに慣れている人でないと、途中でやる気を失うでしょう。


また、中学受験全般に言えますが、知識だけでなく、心の面も含めた[12歳時点での完成度]が合否に影響します。

つまり[精神年齢の高い人]が有利です。

それが良いと思うかどうかは別として、自分の事を俯瞰的に見て「採点者である大人たちが、これから中学生になる自分たちに求めている理想的な答え方がどんなものなのか」、そんなことまで考えられる人が受験向きと言えます。

ひっかけ問題にひっかからない強さも、豊富な経験や精神的な落ち着きを必要とするものです。

文系型で精神年齢が高いとなると、成長期を早く迎える女子がやや有利になるというのも、実際に豊府中学に在籍している生徒の男女比を見ると分かります。

極端な年では男1:女2になることもあります。


良い意味での[子どもらしさ][無邪気さ]も封印することが中学受験には必要なのでしょう。

そういうことも含め、改めて「行く気のない生徒に受験させることだけは避けたい」と思うのです…。


今日の画像は「自習する小・中学生@公園通り校」です。



大分学園の在籍生徒は中学生が一番多いのですが、中学受験を目標としている小学生もこうして授業後や授業日以外の日に出てきて自習をしています。


【下郡校】では高校生のほんの一部、【公園通り校】では受験する小学生と中1の自習率が高いです。


そして、公民館でやっている【京が丘校】【下組校】の方が、残って宿題までやっていく生徒さんの割合が高い気がします。


長い時間やっている方が偉いというわけではないですが、授業料は同じなので「家では集中できない」という人は自習スペースを活用してみてください。


県大会に進む運動部と吹奏楽部以外の3年生は、これからの出席率が上がることを期待しています。

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