入学式やクラス替えを控えた学生の皆さんにとっては【期待半分・緊張半分】と言ったところでしょうか。
私は3年次のクラス替えを楽しみにしていたクチです。
というのも、スポーツの世界でよく耳にする「2年目のジンクス」に襲われることが、運動神経皆無の私にもよくありました。
中学・高校共に1年次はクラスに恵まれる(ゆえに遊びに走って勉強がおろそかになる)→2年次のクラスが何故か体育会系(皆さん部活で忙しいので、つるんで遊べる仲間が減って、仕方なく勉強する)→3年次に最も気の合うメンバーと同じクラスになる(さすがにもうふざけている時間はないので、勉強とプライベートのバランスも保てて、卒業後も良き思い出となる)
こんなメカニズムで3年間を過ごしていました。
2年に上がる時は嫌でしたが、3年に上がるのは待ち遠しかったですね。
中学はともかく、高校では普通、2年と3年でそんなにメンバーが入れ替わることは無いはずなのですが、おそらくあまりの成績不振(というかただ遊んでいただけ)で、2年次のみ私立文系コースに混ぜられたのでしょう。
結果的にまんまと先生方の策略通りに「劇薬」の効果で我に返ることができましたが、一歩間違えば中退していたんではなかろうかと思うくらい、その頃は学校生活が面白くありませんでしたね。
あの1年間は、休み時間も他の教室に遊びに行くときの方が多かったような気がします…。
やはり、気の合う仲間の存在は大きいですね。
学校に行くのが楽しみだと思えるかどうかは、友達や好きな人の存在、その日の時間割や給食のメニューなど、様々な要素があると思います。
アラフォーの私の少年時代、子どもたちは「学校に行きたくない」と言ったところで、親からも教師からもこっぴどく叱られ、引きずり出されてでも学校に行かされるのが当たり前でした。ですから、自分の中の「はずれクラス」に入れられたとしても、ひたすら1年耐えるしかなかったのです。
その点で今の子どもたちは比較的守られていると思います。
ただし、「学校に行きたくない理由」が「面倒くさい」ではお話になりません。
そんな理由なら昔の子どもと同様に扱われて然るべきだと思います。
しかし、イジメ(この3文字で片付けられない凶悪なものもあるので、あまり使いたくない表現ですが)や教師による圧力、それらを原因とした心の病を理由に学校に行かないという選択肢は必要だと思います。
大人は自分の職場を選ぶことができます。
人が苦手なら黙々とモノづくりをする仕事を選べばよいし、座っているのが苦手なら、体を使う仕事をすればよいでしょう。
また、上司が気に食わなければ辞めても良い、裁判を起こしても良いし、独立して起業しても構わないのですが、子どもの世界ではなかなかそうもいきません。
そんな子どもの居場所として「フリースクール」があります。
また、少し離れた公立小中学校に「越境通学」することもできます。
他人が原因で、その集団の中でうまくやっていけない時、そこから離れてみる事は有効だと思います。
プロ野球選手でも、期待されたほどの活躍できなかった若手が、他球団に移籍したとたんにブレイクすることがあります。
皆が新しいクラスで最高の1年を送ってくれることが一番良いことなのですが、もしも悩むことがあれば、一人で抱え込まずに相談してほしいと思います。
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