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執筆者の写真大分 学園

2022年度 大分県公立高校入試の総評

更新日:2022年5月23日

教育委員会のホームページでいつの間にか発表されていました💦今日気付きました💦


教育委員会の資料をそのまま張り付けるだけだと芸が無いかと思ったので、私なりにまとめ直してみました。



300点満点で実施されるようになった平成27年度入試から、1年おきに平均点が上下動する流れだったのですが、令和に入ってからずっと上がり続けています。


大学入試に関しても「去年高かったから今年は低くなる」なんて、割とテキトーな事を言う予想屋さんも少なくありませんが、そんなものは蓋を開けてみるまで分かりません。

作っている方々はおそらく全教科で平均がちょうど半分の30点ずつ、計150点を狙っているのだろうということしか分かりません。


平均点が上がり続けている要因として、私は〖推薦入試の定員が増えていること〗が影響していると思います。


言い方は良くないかもしれませんが、平均点を下げていた人たちが3月第2火曜日に行われる〖公立高校一般入試〗に来なくなることで、問題の難易度はそのままながら、平均点が上がっているだけのようにも思えます。

学力的にやや厳しい勝負となりそうな受験生が、学業以外の活動を評価してもらい、意中の高校に推薦合格を決めれば、残された椅子を巡って、合格ラインは自ずと上がります。


教科別でみると、一昔前は英・数25点前後、国・理・社は30点強くらいが相場だったのですが、今年は英語が最も高くなっています。

一方で前年30点を超えていた数学と社会の平均点がともに5点以上下がっています。

以下、私なりの分析と今後の予測です。


【英語の平均点が高くなった要因】…昨年度から教科書改訂が入ったことで、学校の授業レベルが極端に上がったものの、入試の傾向はそれ以前とあまり変わらなかったため、受験生の体感では「いつもより楽だ」と感じられたのではないか

※この結果を踏まえて、来年度入試を作成するにあたっては、もう少し難易度を上げても良いだろうと判断される可能性大!


【数学の平均点が下がったことについて】…むしろ30点を超える年が異例なので、例年並みに戻ったと言える

※分布表からも「出来る人」「出来ない人」の格差が最も極端な教科なので、ここで差がつきます。難関校の合格を目指すなら数学が苦手とは言っていられません!


【社会の平均点が下がったことについて】…数年前まで社会の平均点が最も高かったが、問題作成に携わるメンバーが変わったことで、記述問題が増えて苦労する受験生が増えた

※年号と出来事を暗記するだけの昔ながらの勉強法だけでは足りません!

社会科は〖○○事件はなぜ起きたのか?そしてその後どうなったのか?〗のように、流れを覚える事も大事!


今後も推薦枠の割合が増える事はあったとしても、減ることはなさそうなので、学力で志望校合格を狙う皆さんはまず、これまでの先輩方の合格ボーダー+10点を目指しましょう。


~語りだすとキリがないのでこの辺で~

通塾中の生徒さんや保護者の方には、ご希望があれば授業の合間や面談などを通じて、そういったお話しの続きをさせていただきたいと思います。

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