大分学園の小学生たち
- 大分 学園
- 6月12日
- 読了時間: 2分

先日の塾フェスで「スポーツと両立させながら、中学受験を考えている」という小6生と、そのお母さんとお話をしました。
3年前なら「大分中学のアスリートクラス」をお勧めしたかもしれませんが、現中3を最後に募集停止となったため、大分市内で「進学後もスポーツで実績を上げつつ、勉強と両立させる」といった趣旨の一貫校は一つもないのが現状です。
思いつく範囲で、豊府中のサッカー、フェンシングくらいでしょうか。
建前としては【先回り学習をすることで、ゆとりある6年間を過ごしてもらい、高い学力とたくさんの経験をしてもらう】のが中高一貫校のコンセプトでしょう。
しかしながら、学力で入った学校によっては、運動部への入部を制限されたり、野球やサッカーのような競技人口の多い部活すら無いこともあります。
「中学生になったら勉強中心の生活をしたい」という小学生なら、それで良いかもしれません。
しかし、勉強に対して全てをささげる程の情熱を持てないのならば、無理に中学受験をするよりも、近場の市立中で3年間過ごす方が、心の健康の為にはベターな選択となるでしょう。
時々申し上げていますが、《市立中から県立高校に進んだ私》と、《小6時点でアタマの出来が同じくらいだった同級生》は、私立の中高一貫校から、私とほぼ同じ偏差値の大学に行きました。
【どこで過ごすか】よりも【どう過ごすか】が大事ですし、どちらの選択が正しいということでは無いと思っています。
普通に過ごせば、大体同じような結果に落ち着くものです。
私の仕事は「学習塾の講師」ですし、自身の子ども時代、5教科の勉強以外はほぼ全てが苦手でしたが、それでも【勉強だけ出来ればそれで良い】という考えになったことはありません。
小学生の時期に、今、楽しんでやっていることを制限してまで、中学受験に傾倒することを私はお勧めしていません。
合格したら解禁されるのではなく、その先ずっと出来なくなる可能性すらありますからね。
当塾には「演劇部に入りたいから」という理由で豊府中に進んだ生徒さんがいました。
勿論、「近所の中学では出来ないことをやりたい」「あの中学で、この活動がしたい」という人の受験なら、私はバックアップします。
「力試しに受験してみる」というのもあまり好きではありません。
一貫校の先生の気持ちを考えると「冷やかしなら来ないでほしい」と思う方もいらっしゃるでしょうから。
力試しがしたいなら、学校で友達と1学期間のテストの平均点を競ってみてください。
コスト0で充分に楽しめると思います。
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